日本人は冠婚葬祭などで昔から物のやり取りが多い民族です。昭和の頃は結婚式の引き出物というと食器が多く、持ち帰るのにも収納にも嵩張るものでした。平成の今はカタログギフトが定着し、結婚式の引き出物というとカタログを一冊持ち帰るのがほとんどです。お葬式のお香典返しにもカタログギフトをいただいたことがあります。

また、おばあちゃん世代のお誕生日にも喜ばれます。すでにいいものをたくさん所有しているような人にはギフトを贈る側も頭を悩ませます。ギフトと言ってもそうしたカタログの中をのぞきますと、食品や物ばかりではなく体験型のものがあったりします。乗馬の体験や、陶芸の体験など楽しそうです。

まさに物より体験ですね。最近は最小限のもので生活するライフスタイルを実行する「ミニマリスト」という人達もいるそうです。そんな人達はきっと体験型を選ばれるのかもしれません。物を欲しがらずギフトそのものが迷惑と感じる人達もいるでしょうし、人の価値観が多様化していてなおさら選びにくくなります。

でも、もともとは「気持ち」を物に託したものですから、その「気持ち」を贈るという原点を思い出しましょう。相手の事を考えてあれこれ悩んで選んだ品物には「気持ち」が込められています。また、自分がいただく側になった時には、もし趣味に合わなかったとしても「気持ち」をいただけば良いのです。後はリサイクルに出して、その物を必要としている人の手に渡るようにすれば人の「気持ち」も物の命も大切にできます。

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